応用統計学

アブストラクト


分割表における多重比較法とその評価,179-194

棚瀬 貴紀,松田 眞一

要旨(英文要旨

一般に使われている分割表の独立性の検定にはPearson のχ2 検定やFisherの正確確率検定があるが,これらは縦と横の2 つの要因に関連があるかどうかを調べるに留まっている.それらの検定で棄却された場合にさらにどのカテゴリー間に関連があるかまで調べるには,多重比較の概念が必要となる.本論文では,既存の方法として多重比較を行わない方の要因に傾向のある対立仮説を仮定する廣津(1992)のScheff´e 法とTukey 法,およびそのような仮定のない松田(2004) の閉検定手順をとりあげる.その上で傾向のある対立仮説を仮定した新しい方法を提案し,既存の方法との優劣をシミュレーションによる検出力評価で明らかにする.その結果,傾向のある対立仮説には今回提案する方法,傾向のない対立仮説には松田(2004) の閉検定手順がよいことが分かった.


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