応用統計学

アブストラクト


Bayes 流中間モニタリングに対する予測点検接近法, 119-137

大門貴志・後藤昌司

要旨(英文要旨

臨床試験では,主に倫理性・実施可能性・経済性といった視点から試験の 中止・継続をはじめ試験のデザインの修正を検討するために,中間モニタリングが 行なわれる.中間モニタリングへの統計的接近法は頻度流の枠組みとBayes 流の枠 組みに分類できる.本研究ではBayes 流の中間モニタリングに焦点を絞る.Bayes 流中間モニタリングでは,一般のBayes 流接近法と同様に標本抽出分布と事前分布 の両方の情報源を結合して事後分布を提供する「モデル」を構成して,このモデルか ら導出される指標(統計量)に基づいて試験中止・継続の是非を判断する.このと き, 判断に用いられるモデルおよび指標が信頼できるか否かを点検することが必要にな る.本研究では,このための一つの道具として予測点検接近法を提示し,文献事例 および数値例でその性能を評価した.結果として,予測点検接近法は,事前情報, データ情報,事後情報間の整合性を評価し,モデルあるいはそこから導出される諸 指標の信頼性を点検できることが示唆された.


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