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- 名誉会員(2018年度)
名誉会員
清水良一氏
清水良一氏は,1994–1995年度に応用統計学会の会長を務められ,応用統計学会の発展に尽力された.清水氏は,長年,統計数理研究所に勤務され,優れた研究を積み上げられるとともに,統計数理研究所の要職を歴任されてきた.特に,1994年から2002年の長期にわたり統計数理研究所の第九代の所長としてわが国の統計学を牽引してこられた. 清水氏は統計学の基礎数理に関する研究で著名である,特に,中心極限定理の誤差評価や分布の特徴付けなどは国際的に高い評価を得ている.さらに,「中心極限定理」(教育出版)という類書を見ない専門書を執筆されるとともに,「確率と統計 基礎数学叢書11」(新曜社)という教育的な書籍も出版され, 数理統計学と応用統計学の啓蒙にも尽くしてこられた.
これらは特筆すべきであり,応用統計学会名誉会員としてふさわしいと判断できる.
廣津千尋氏
廣津千尋氏は,1980–1985年度に編集理事を,1986–1987年度に庶務理事を,そして,1992–1993年度に会長を務められ,応用統計学会の発展に尽力された.廣津氏は,長年,東京大学に勤務され,優れた研究を積み上げられるとともに,多くの研究者を育成してこられた. 廣津氏は,離散データの解析,実験データの解析,多重比較法などの分野を中心として,医学・薬学データの実践的データ解析に役立つ手法を数多く提案され,その数理的根拠を明らかにされた数多くの論文を発表されており,国際的に著名である,また,「離散データ解析」(教育出版),「実験データ解析?分散分析を超えて」(共立出版)など,多くの書籍も出版され,わが国の統計学界を牽引されてきた.
これらは特筆すべきであり,応用統計学会名誉会員としてふさわしいと判断できる.
柳川堯氏
柳川堯氏は,1993–1994年度に企画理事を,そして,1996–1997年度に会長を務められ,応用統計学会の発展に尽力された.柳川氏は,長年,九州大学に勤務され,優れた研究を積み上げられるとともに,多くの研究者を育成してこられた.さらに,その後の勤務先である久留米大学バイオ統計センターを牽引されてきた. 柳川氏は,ノンパラメトリック法,離散データ解析などの分野を中心として,数多くの論文を発表されており,国際的に著名である,また,「ノンパラメトリック法」(培風館),「離散多変量データ解析」(共立出版)など,多くの書籍も出版され,わが国の統計学界を牽引されてきた.
これらは特筆すべきであり,応用統計学会名誉会員としてふさわしいと判断できる.